「供給側の改革」の核心は構造改革であり、現段階では企業の高度化と産業構造の調整が重点となっている。技術・ブランド・製品品質・サービスを中心とした内部構造を改善し、企業の規模・理念・形態の高度化を図る。また、◇余剰生産能力の解消、◇企業コスト低減の支援、◇不動産在庫の削減、◇金融リスクの防止と解消、などを通じて産業構造の調整を実現する。
供給側の改革は産業の構造改革にとどまらない。長期的に見れば、「労働力、土地、資本、創新」などを一段と重視する必要があるが、中央政府は既に対策を講じ、実施を進めている。
「供給側」の改革のカギは、制度的な革新にある。この種の内生的で構造的な国家制度の改革は一段と難しく、その複雑さ、長期性、系統性はこれまでになかったものだ。この点から見ると、経済成長率というのは必ずしもその唯一の指標とは言えない。改革の実効性は政府や市場、法治などの制度的要素とも緊密に絡んでおり、それらは改革の成否を測る目安ともなる。制度改革を通じてこれらの目安を達成できるなら、改革の局面打開や公平性、事態の是正に関する能力をすべて深化させる必要がある。
供給側の改革推進と「一帯一路」計画はいずれも、中国が「中所得国の罠」に陥ることを回避するための決め手となる。「一帯一路」計画は国の外部の修練となり、「供給側の改革」は国の内部を磨き鍛え上げる。それらは中国武術の「少林拳」と「太極拳」であり、国の両輪となって「チャイナ・ドリーム」を描き出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月26日