オーストリア紙「クーリール」は16日付の記事で、EU諸国への投資で中国が発言権の強化を図っているとの見方を示した。中国がより多くの資金を欧州に注入し、それを政治的な交渉材料の一つにする狙いもあると分析している。
「中国の欧州投資戦略が変わりつつある。国別でみると、中国企業によるドイツ、フランス、英国への投資額が依然として上位を占めているが、まだポテンシャルが大きい南ヨーロッパ、東南ヨーロッパの投資妙味にも気づいているようだ」と指摘した。
また、「中国の外交官が投資や資金提供の約束を一つの外交ツールとして活用する場面が増えている。政治面でEUや各加盟国との交渉でも有利な立場を獲得している」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月17日