中国商務部の沈丹陽報道官は17日、「中国は『環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP)』に注目してきた。開放と透明の原則を守る限り、中国は世界の貿易自由化および地域経済一体化を促すすべての自由貿易協定に対して、開放的な態度を持つ」と述べた。
沈報道官は、「中国は、各地・各種自由貿易協定は透明・開放・包括を維持し、国際貿易により自由で便利な環境を創出し、世界各国の人々の利益を拡大することを主張してきた。TTIPに対する態度も同様だ」と話した。
米国とEUはこれまでの11回に渡る会合を経て、多くの分野の交渉を行い、2回目となる関税譲許税率の交換を行った。これは税目の97%に及び、かつサービス、投資、政府調達などの税率を巡り意見交換することで合意している。沈報道官は、「しかし双方が貨物貿易、サービス貿易、投資・監督管理の一致性など多くの分野で、比較的大きな食い違いを残していることに注意している。ゆえに双方が交渉を加速し、実質的な進展の早期実現を目指すのも、ごく自然なことだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月18日