英国政府は近年来、西側諸国でもっとも有力な中国の支援者と自負してきた。海外で中国経済成長の減速や金融市場の変動に注目が集まるなか、英国は中国経済に対する深い理解と信頼をあらわにしている。英国財務相のジム・オニール商務大臣、英国投資貿易投資総省(UKTI)のアンドリュー・カーン元長官は『経済日報』の取材に対し、中国経済の成長トレンドに変化が見られず、中国市場の先行きに対し海外投資家は自信に満ちていると指摘した。
ジム・オニール氏は2009年11月、BRICSが2032年までにG7(先進7カ国)を追い越すと予想した。この予想を振り返るオニール氏は、「GDP(国内総生産)成長率でみると、中国は依然として想定通りの成長トレンドを辿っている。15年はやや減速したものの、6.9%の成長率はすべての先進国が“嫉妬”する数字だ」と語った。
2015年の中国名目GDPは前年比4000億米ドル増。経済規模の拡大が著しく、中高速度の成長を確保している「モデルケース」とも言える。これまでに予想したBRICSの2020年までの成長トレンドに照らし合わせてみると、中国のここ5年の発展は評価すべきとオニール氏は指摘している。また、GDP成長率でみても、中国経済を過度に懸念する必要はないとの見方を示した。