中国の国有企業改革が全面的な実施段階に入っている。『中国証券報』によると、政府関連部門が間もなく、国有企業改革の「試行策10項目」の説明会を開き、国有企業改革の試行策第2弾が進められる見通しだ。
国務院国有資産委員会の彭華岡副秘書長は昨年12月の政策定例報告会で、国務院国有企業改革領導小組弁公室が、注目の集まる国有企業改革の試行策10項目を検討していることを明らかにした上で、関連部門が方案を定め、2016年に全面実施する方針を示していた。
試行策10項目の概要は以下の通り。一、役員会の職権試行策の実施。二、経営幹部選任の自由化。三、プロフェッショナルマネージャー制度の導入。四、給与・賞与分配の差別化。五、国有資本投資運営会社の試行。六、中央企業の買収合併・再編の実施。七、重要分野の混合所有制企業の改革。八、混合所有制企業の従業員持株制度の試行。九、国有企業の情報公開の試行。十、企業の社会支援事業の切り離しと過去からの残存問題の解決。