中国保険監督管理委員会(保監会)が24日発表した2016年1月の中国保険各社の元受保険料収入は6376.73億元と、前年同月に比べ59.20%の大幅増となった。
保険業界の関係者は好調な滑り出しとなったことについて、◇昨今の低金利環境や株式市場の混乱を考えると、保険商品は収益性や安定性、安全性といった面で優位性が高いため、◇高現金価値商品に対する当局の規制が発表されるまでは、保険各社がこうした商品を主力に据えているため、--と説明する。
同氏は、15年の保険業界は過去最高の利益を上げた年だったが、資本市場が回復するなかで投資収益率の改善は業績押し上げ効果が最も高いとの認識を示した。一方、保険各社は課題も抱えていると指摘。16年の投資収益率は15年ほどの高水準に達しない可能性があり、資本市場や金利環境の変化に伴い、多くの保険会社は保険料収入の高い伸びを通じて資産の規模の拡大を進め、低い収益率を補うことが予想されると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月26日