中国の国家能源局は29日、『「インターネット+」スマートエネルギーの発展促進に関する指導的意見』を発表した。同意見は、中国政府が2015年に提起したインターネットと従来型産業とを融合する「互聯網+」(インターネット+)戦略のエネルギー版が本格的に発動したことを示すものだ。
同意見によると、「インターネット+」スマートエネルギーとはエネルギーインターネット(エネルギー網)を指す。具体的には、インターネットとエネルギーの生産、伝送、貯蔵、消費およびエネルギー市場を高度に融合するエネルギー産業の新たな発展形態をいい、設備のスマート化、情報の対称性、需要と供給の分散、取引の開放性といった特徴がある。
エネルギーインターネット、2段階に分けて構築へ
同意見によると、エネルギーインターネットの構築は、16年から18年にかけての第1段階と、19年から25年にかけての第2段階の2段階に分けて進められる。まず第1段階では、エネルギーインターネットの試験導入を促進し、種類別、規模別に複数のモデルプロジェクトを立ち上げる。