先月18日にはアップルペイも中国でサービスをスタートした。複数の銀行がキャッシュカードをアップルペイに登録すると特典がもらえるサービスをうち出し、ネットユーザーからはアップル端末を利用してATMで現金を引き出せるとの情報が伝わった。現金引き出しの流れはこうだ。ATMで非接触型ICカードを選択し、クリックしてセキュリティの確認を終え、「お取引」の中から「引き出し」を選択すると、ICカードをかざすプロセスに入る。ICカード情報の入った端末をかざして情報をATMに読みとらせた後、画面の指示に従って操作を続け、端末をATMの読み取り可能エリアに置き、引き出し額とキャッシュカードの暗証番号を打ち込み、さらに指示に従って端末を読み取りリーダーの上に置くと、最後に現金が出てくる。
利用したネットユーザーによると、「アップルペイがあればキャッシュカードなしで現金を引き出せる。慣れ親しんだカードを入れて現金を引き出すやり方とそれほど大きな違いはない。最初にカードを入れるのが、端末を2回読みとらせる動作に変わるだけだ」という。このように手軽ではあるが、アップルペイは中国に進出したばかりで、すべての銀行が非接触型ICカード対応のATMを設置して端末での現金引き出しを行えるようにしているわけではない。今後、各銀行がATMを新しくしたり同カード対応に改良したりして初めて、誰もがこのサービスを利用できるようになる。