今や、外出時に現金を持っていなくても銀行のキャッシュカードを忘れても困ることはなくなった。モバイル決済の「後発組」であるアップルペイとサムスンペイは相次いで中国銀聯と合意に達し、中国のモバイル決済市場に勢いよく切り込んできただけでなく、銀聯から「打ち出の小槌」まで獲得した。両社の携帯電話があれば、キャッシュカードがなくても現金自動預払機(ATM)で現金を引き出せるようになったのだ。「北京日報」が伝えた。
「微博」(ウェイボー)ユーザーの「@蔡剣華」さんはサムスンペイ(三星智付)を利用する様子の動画を公開した。この38秒間の動画をみると、サムスンペイに登録した端末をキャッシュカード代わりにしてATMで100元札を引き出すことに成功している。端末には中国建設銀行のキャッシュカードの情報が登録されており、ディスプレーが点灯した状態でホームボタンを上方向にスライドすれば、サムスンペイのキャッシュカード選択画面が表示されるので建設銀行を選択し、指紋認証後、端末をATMにかざして情報を読み取らせ、ATMの指示に従ってカードレスの引き出し操作を行い、引き出し額を打ち込む。端末を読み取りリーダーの上に置き、暗証番号を打ち込み、もう一度指紋認証を行うと、現金が出てくる仕組みだ。