ホテル予約サイト「HRS」のデータによると、一部の大都市を除き、世界のホテル宿泊料金は2015年に上昇した。仏フィガロ紙が伝えた。
多くの消費財業界は年初になると、料金の値上げに踏み切る。HRSは、2015年の世界150数カ国のホテルの平均宿泊料金と税込料金を比較し、宿泊料金が最も高い都市は値上げ幅が最大の都市でもあることを明らかにした。
同サイトのデータによると、中国と米国の宿泊料金の値上げ幅が最も高かった。上海は28.6%で1位となり、北京は22%だった。しかし中国のホテルの平均宿泊料金は、欧州の人気観光都市を約3分の1下回った。ニューヨークの平均宿泊料金の値上げ幅は28.2%、マイアミは27.3%、ワシントンは21.2%。
同時多発テロの影響で、パリのホテル業界は昨年11月より不況に喘いでいる。多くの観光客が旅行をキャンセルするか日程を変更している(特にロシアと日本の観光客)。しかしHRSのデータによると、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)、パリファッションウィークなどのイベントにより、パリのホテル宿泊料金の値下げ幅は約0.7%に留まった。
パリの他に、フランス各地の宿泊料金の変動幅は異なっている。コート・ダジュールは2.1%増(1泊146ユーロ)で、フランス3大都市のトゥールーズ、リール、リヨンはやや低下した。
欧州のその他の首都と比べ、ロンドンはラグビー・ワールドカップの開催により注目を浴び、ホテルの宿泊料金の値上げ幅が16.2%に達した。ミラノも万博の影響で、値上げ幅が14.6%となった。モスクワは25.6%低下した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月6日