今年の中国の政府活動報告に、「インターネット金融の発展の規範化」が盛り込まれた。政府活動報告は3年連続で「インターネット金融」に触れている。今年の注目点は、インターネット金融について、「発展の促進」から「発展の規範化」に表現が改めらえていることだ。
全国政治協商会議のグルーブ討論で、「インターネット金融」など関心の高い話題をめぐって委員らの熱い議論が繰り広げられた。「監督・管理の規範化」、「情報開示の徹底」、「社会信用情報システムの整備の加速」など、インターネット金融の健全な発展の促進について多くの点で共通認識が得られた。
保利集団・元董事長の陳洪生委員は、「行政区分でみると、インターネット金融は金融業に属する。このため、金融業の関連法律・規定、監督管理基準を遵守しなければならない。厳格かつ効果的な監督・管理が行き届かず、ネット金融企業で規範的な管理体制を構築できなければ、リスク防止策と情報セキュリティ技術を完備していない状況では、金融業の正常な運営に悪影響を及ぼしかねない」と指摘した。