ガソリン車時代の中国自動車産業は、世界のレベルに追い付くことはできなかった。「自動車大国」の中国だが、「自動車強国」とは言えない。これが十数億人の国民にとって心残りとなっている。しかし、「中国はすでに新エネルギー自動車の大国に躍進している。生産量と販売量はともに世界一。世界トップの新エネ車強国に成長するポテンシャルも持っている--」。全国政治協商会議委員で、国家ハイテク研究発展計画(863計画)省エネと新エネ車重大プロジェクト専門家チームのリーダーを務める清華大学の欧陽明高・教授は『中国経済週刊』の単独インタビューでこう語った。
李克強・総理は2月24日の国務院常務会議で、新エネ車産業の一層な発展に向け、五つの支援策を打ち出す方針を示した。◇動力電池技術の革新、◇充電施設の整備、◇公共交通、公務用車両、物流分野における新エネ車の調達比率の向上、◇財政補助金・奨励金の支給、◇通行規制や購入規制から新エネ車の除外--などが盛り込まれている。また、李総理は「新経済」の工業分野において新エネ車がそのシンボル産業の一つだと指摘。2月3日に「新経済」という概念を提起した李総理は、その中身を詳しく解説した。