アジアの「老大難」問題をどのように解決するのか?
現在のアジア経済に漂う不透明感には、国際商品価格の低迷や、貿易と投資の減速、金融市場の大きな変動などが関連している。特に、新興経済国が抱える「老大難」(既存の大きく困難な)問題など、ここ数年にわたり地域全体を悩ます問題については、一刻も早く解決策を探す必要がある。
これが今回のフォーラムの重要なテーマだ。3日間のなかで2000人を超えるアジアの政界・実業界・学会のリーダーが、原油安が常態化になるのか、貿易の失速が続くのか、もしくはどのように転換するのか、通貨安が輸出を刺激するのか、国際生産能力の提携はどのように進むのかなどのテーマについて話し合う。思考のぶつかり合いと頭脳の集まりのなかで、参加者がこうした問題に対する新たな視点や考え方を打ち出し、アジアの新たなロードマップを掲げる手助けとなることが期待される。