李克強総理は24日午前、海南省で開かれたボアオ・アジアフォーラムで基調演説を行った。ロイター通信は「中国の李克強総理がボアオ・アジアフォーラム2016年年次総会に出席、基調演説を実施」を、3月22−29日の「世界の重要な経済ニュース」として列挙していた。
香港紙・東方日報は、「李総理は演説の中で、国際金融市場の不安定性が高まり、地政学的リスクが拡大し、アジアの経済情勢が楽観視を許さぬ状況となっているが、自信に揺らぎはないと述べた」と報じた。シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズ紙は、「中国の首脳は、中国は安定的な経済成長を維持する十分な政策ツールを持つと表明した」と伝えた。
英フィナンシャル・タイムズ紙は24日、「今後5年間で、中国経済にどのような変化が生じるだろうか?世界の未来の発展に関心を寄せる人にとって、これは最も重要な問題の一つだ。中国は現在、成長のモデルチェンジに直面している。回避できない成長減速への対応、中国経済と世界経済の融合に向けた舵取りなど、数多くの課題が含まれる。このすべての課題が、対応困難だ。だが中国のこれまでの成功は、未来の成功の自信をもたらしている」と報じた。
第2ドイツテレビは同日、「李総理の開幕式の演説は、中国経済に対する自信を示した。新たな経済情勢下、中国はより多くのチャンスをもたらす」と報じた。ドイツ経済紙は「ボアオ、中国の新たな成長源に焦点を絞る」と題した記事の中で、「今年のボアオ・フォーラムの主役は、依然として中国だ。いかに世界経済に新たな活力を注ぎ、新たな成長源を形成するかが、今回の会議の焦点だ。2016年の中国経済の発展は、世界経済の動向を左右する」と論じた。