美的による東芝の買収、スマート白物家電をめぐる戦いがヒートアップ

美的による東芝の買収、スマート白物家電をめぐる戦いがヒートアップ。

タグ: 中国家電企業

発信時間: 2016-03-28 15:36:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の家電大手2社、美的(メデア)集団と海爾(ハイアール)集団にとって、世界最大級の家電見本市--2016中国家電・消費者電子博覧会(AWE)が家電「スマート化」の成果を展示する舞台となった。中国の白物家電上場企業として最大規模を誇る美的集団は見本市の閉幕後に間もなく買収計画を公表し、財務危機に陥っている東芝の白物家電事業を傘下に収める計画を明らかにした。

美的集団はこのほど、日本の東芝株式会社から10億米ドルで白物家電事業を買収することについて覚書を交わしたと発表。今月末に正式に契約する運び。

日系家電企業が新たな段階を迎えたと言えよう。ここ5年、赤字やリストラといった話題が絶えないなか、日系企業は自力の再建を目指すものの、苦境から抜け出せない状況が続いている。今年に入ってから、買収や統合に向けて大きな動きが相次いだ。台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)がシャープの買収について合意したのに続き、美的集団による東芝の買収案が浮上。家電業界の梁振鵬・アナリストは、「向こう5年間でスマート家電をめぐり各社の駆け引きの激化が予想されている。これを背景に、このタイミングで中国企業による買収の動きが加速。白物家電ないし家電業界の勢力図にも深く影響するだろう。中国企業は迅速な対応が求められている」と指摘した。

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