Uberのトラビス・カラニックCEOはボアオ・アジアフォーラムでCNBCのインタビューに応じ、「当社は過去6ヶ月間で、数百都市で黒字を計上した。2年内に中国の一部の都市でも黒字化を実現するだろう」と述べた。
Uberの時価総額は620億ドルを超えている。同社は先ほど、米国市場で黒字を計上したが、中国では毎年10億ドル以上の赤字を出していると発表した。しかしカラニックCEOは、「当社のサービスは世界400都市に進出している。投資しなければ利益を創出できず、企業も規模を拡大できない」と説明した。
カラニックCEOは、Uberが中国で毎年10億ドルの赤字を計上している件について、「中国で毎年10億ドルの投資を行っている。当社は過去6ヶ月間で、数百都市で黒字を計上した」と回答した。カラニックCEOはUberをアマゾンと比較し、後者のように創出した利益の多くを再投資に用いていると述べた。
Uberの中国事業の時価総額は80億ドルに上るが、この事業は中国現地の配車サービス「滴滴快的」との激しい競争を強いられている。後者の時価総額は165億ドルで、アリババ・グループやテンセントから出資を受けている。しかしカラニックCEOは、中国の一部地区で黒字化できると前向きだ。「中国であとどれほど投資すれば黒字になるかは分からないが、今後2年間で一部都市で黒字化できると楽観視している」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月30日