A株市場上場企業の2015年12月本決算の発表がピークを迎え、創業板企業は好調な業績をみせている。3月28日までに創業板の上場企業計155社が15年度決算を発表。うち増益は全体の70.97%に相当する110社に上り、なかでも増益率が100%以上の企業は21社を数える。
純利益の伸び率でみると、インターネット金融情報サービスの需要拡大を追い風に、創業板企業の15年決算で同花順と東方財富が最も大きな増益幅を記録。同花順の15年売上高は前年同期比442.91%増の14億4200万元、純利益は1483%増の9億5700万元。また、東方財富の売上高と純利益はそれぞれ378%増の29億元、1015%増の18億元に上っている。
創業板では70.97%の企業が増益を達成。業績はA株上場企業全体の水準を上回っている。
経済学者の宋清輝氏は、「業績が大幅に伸びた企業について、投資家が長期的に注視しなければならないのは持続的な成長力だ。一過性要因や季節要因で利益が大幅に増加した企業には要注意。持続的な成長力を持つ企業は、安定成長を維持すれば、バリュエーションは今後も上向く。このため、投資家は業界の景気度、発展潜在力、利益の前四半期比伸び率といった重要指標をチェックしたほうがいい」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月29日