中国家電大手の美的(メディア)集団は30日、白物家電事業の買収について日本の東芝株式会社と正式に契約した。美的は総額537億円(約4億7300万米ドル)で同事業を保有する東芝ライフスタイルの株式80.1%を買収する。東芝は19.9%の株式を継続保有。今回の取引について、専門家は「美的にとって非常に有利な取引だ」との見方を示した。
美的は3月17日、白物家電事業の買収について東芝と覚書を交わしたと発表。今回の買収によって美的は東芝の白物家電事業の支配権を獲得する。
正式契約は30日午後に締結された。双方は今後、経営資源の相互補完を通じ、家電やほかの新分野でともに成長する機会を広げる。提携案によると、東芝は冷蔵庫、洗濯機、掃除機、その他の小型家電を含め、引き続き「東芝」ブランドの白物家電を開発、製造、販売する。一方、美的は世界範囲で「東芝」ブランドを使用することが認められる(期間:40年)。さらに、東芝から5000件以上の特許技術を譲り受けることとなる。