このところの主な海外メディアの報道を見渡すと、世界は成長する中国という国を、より前向きな姿勢で、包括的に捉えようとしているもようだ。
ボアオ・アジアフォーラムで各国のゲストがアジアの「新たなビジョン」に期待を膨らませたのに続き、習近平主席のチェコ訪問で「一帯一路」戦略に関する議論が再び盛り上がっている。多くの海外メディアはこれらについて、「世界第2の経済大国の成長鈍化と金融市場の一時的な変動は、中国の成長エネルギー回復に対する人々の信頼感に影響していないようだ」と指摘した。また世界では、中国の自信はアジアをはじめとする世界の「安定剤」だとの見方が増えている。世界的に成長が鈍化するなか、中国が発する「シグナル」の1つ1つに、海外メディアが注目している。
「アジア版ダボス会議」と称されるボアオ・アジアフォーラムが、海南省ボアオで先週閉幕した。中国が提示した「新たなビジョン」に海外メディアは称賛と期待を示したが、それに伴う試練や不安に関する声も多い。