現状をみると、安倍政権が参議院選挙に勝利する可能性は高い。ただ、議席が50%をわずかに上回るのか、安倍首相が期待する3分の2の絶対多数を確保するのかは、あと数カ月にわたり観察が必要だ。一般的には、選挙直前に比較的明確な判断が可能となる。
2013年4月に日本銀行が大規模な緩和策を打ち出し、日本政府による「アベノミクス」が始まった。「アベノミクス」は「金融緩和」、「積極財政」、「成長戦略」を3本の矢として掲げる。一方、今年2月に発表された2015年第4四半期の国内総生産(GDP)がマイナス成長となり、日本メディアの多くは、「アベノミクス」が袋小路に入ったという悲観論を唱え始めた。それに加えて日銀短観指数も冷や水を浴びせたことで、日本経済の見通しはさらに不透明となる恐れがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月5日