ネット有名人は本質的には情報通信(IT)産業ではなく、コンテンツ産業だ。ユーザーを引き寄せるのはそのコンテンツだからだ。ネット有名人経済誕生の背景にはモバイルインターネット世代、動画世代がいて、大勢のユーザーの視線を引きつけるのは個人のブランドだ。
これまで消費者がブランドの情報を得るルートは広告だったが、ネット有名人の時代にあって、消費者はネット有名人からの口コミでブランドを知るようになる。ネット有名人はつなぐ役割を果たしており、消費者と消費者をつないでいる。
▽未来のビジネスの新たな人気ツールに
ネット有名人経済で現金を稼ぎ出すモデルは、実際には「コンテンツ+ソーシャルネットワーキングサービス+ネット通販」モデルの延長、または別のビジネス現金獲得モデルの延伸だ。産業ごとに細かな違いはあるが、最も根本にあるのはコンテンツが勝負ということだ。コンテンツとソーシャルネットワーキングサービスにネット通販が加わった現金獲得モデルでアパレル製品を売ることができるのは、そこに感情的なつながりがあるからだ。
今、目にしているネット有名人経済はアパレル製品が中心だが、将来のチャンスはより大きいとみられる。
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