イランのザンギャネ石油大臣は3日、イランの核開発に関する合意が履行された1月16日以降、同国の原油輸出量が2倍となり、1日当たり200万バレルを超えたことを明らかにした。また3月1日以降の原油・天然ガスコンデンセートの輸出増加量は1日当たり25万バレルとされている。
OPEC加盟国としてイランは世界第4位の石油備蓄を有していたが、原油輸出は長年にわたり西側の制裁の影響を受けていた。核開発に関する合意が履行されたことに伴い、EUとアメリカはイランに対する経済・金融制裁を解除すると発表した。
しかし国際原油価格は2014年中ごろの1バレル100ドル超から40ドルを下回り、原油の輸出過剰も価格の下落に拍車をかけた。
世界最大の原油輸出国のサウジアラビアは先に、石油生産の凍結によって価格の上昇を図ることを検討したいと表明。またイランを含むその他の産油国も同様の措置を取るべき、と強調している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月5日