海外メディアによると、人民元レートの下振れ圧力が軽減されるに従い、先月の中国の外貨準備高も昨年10月ぶりに増加に転じた。
英「フィナンシャルタイムズ」は4月7日付記事で、中国中央銀行が発表したデータによると、3月の中国の外貨準備高が3兆2120億ドルに増加したと報じた。市場予想では、3月の中国の外貨準備高は2月の3兆2020億ドルより60億ドル減少するとしていた。
100億ドルは、増加率では大きいとは言えない。しかし中国の外貨準備高に対する憂慮は軽減されたと言えるだろう。
昨年8月に中国中央銀行が新しい人民元相場の中間レートシステムを発表して以来、中国の外貨準備高は急激に減少してきた。当時、突然発表されたニュースによって、世界の市場が混乱した。そして人民元の対ドルレートが急落することになった。同時に、人民元の更なる下落予測によって、資金の流出が急増することになった。
昨年12月、中国の外貨準備高の縮小額は、記録更新となる1079.2億ドルになった。翌月の1月も994.7億ドル減少した。
今年2月の中国の外貨準備高も減少したが、0.8%マイナスの285.7億ドルに留まった。中国政府はかつて、人々が人民元下落に賭けることを公式に反対したことがある。アナリストは、中央銀行の外貨準備高も無限ではないと警告していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月9日