実際、さきに格付け大手のスタンダード&プアーズとムーディーズが中国国債の格付け見通しを引き下げたのに比べ、フィッチのこのたびの判断が市場のメーンストリームにより近いことは明らかだ。多くのウォッチャーが、「中国国債の格付け見通し引き下げは中国経済が直面する困難を高く見積もり、中国の改革推進の能力とリスク対応の能力を低く見積もるきらいがある。今後、構造改革が絶えず深化し、関連の政策・措置が着実に実施されるのにともない、中国経済は引き続き中高速成長を維持していく」といった見方を示す。よって、フィッチの今回の判断がより全面的で熟慮に基づくものであることは明らかだといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月10日