4月10日は今年第1期の「電子式貯蓄型国債」の販売初日だ。オンライン銀行と実店舗で同時発売となったため、一部の実店舗は販売前に販売枠が使い果たされたことに気付いたほどだ。午前10時時点で、全国の400億元の販売枠が完売した。行員は「国債は帰省ラッシュの乗車券と同じくらい人気がある」と感嘆を漏らした。
中国財政部が発表した2016年国債発行計画表によると、今年3−11月の毎月10日に貯蓄型国債が発行される。うち4回は証憑式国債、5回は電子式貯蓄型国債。今年の国債購入チャンスはあと7回残されている。
中央銀行の6回に渡る利下げ、株価の変動に対する不安、銀行財テク商品の収益率の低下により、国債が再び市民の財テクの人気商品になっている。
国債の利回り、預金金利を大幅に上回る
今回発行される国債は3年物と5年物に分かれる。うち3年物の表面利率は4%、発行枠は最大200億元。5年物は4.42%、200億元。
国債が銀行財テク商品に完勝
銀行財テク商品の購入に熱心だった張さんは、第1期国債について「銀行の元本確保型財テク商品の年間予想収益率は3%ほどで、1年物以上の商品もほぼ存在しない。3年物と5年物の国債は、どう考えても財テク商品より優れている」と述べた。
6回に渡る利下げにより、銀行財テク商品の収益率は低下している。金融情報検索サイト「融360」の観測データによると、2016年3月の銀行財テク商品の平均予想収益率は3.89%で、前月比で0.19ポイント下げた。銀行財テク商品の収益率は、2014年の年初より低下傾向を示しており、心理的節目とされる5%を割り込み、3月には初めて4%を割った。
業界関係者は、「国債と銀行財テク商品の他に、市民は元本確保型ファンド、債券型ファンドといった投資商品を選択できる。さらにアリババ、テンセント、京東などIT大手の金融プラットフォームにも、収益率が高くリスクが少ない、信頼性の高い多くの商品がある。しかしこれらの投資先を選択する前に、関連する金融知識を学び、リスク許容度に基づき決定を下すべきだ」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月11日