広東省広州市で15日、第119回広州交易会(広交会、中国輸出商品交易会)が開幕した。
家電製品のブースでは、冷蔵庫や洗濯機、エアコン、薄型テレビから、ドライヤーや湯沸しポット、アイロンに至るまで大小様々な家電製品が一堂に会し、数あるジャンルの中でも特に注目を浴びているが、こうした家電製品は中国の輸出を支える基幹産業の1つともなっている。大型家電は特定ブランドの市場集中度が年々高まり、海外M&A(合併買収)によるグローバル展開が進んでいるのに対し、小型家電はイノベーションの推進で活気づいており、家電業界全体のモデル転換や高度化を促進する新たな原動力ともなっている。
中国機械電気製品輸出入商会の17日の発表によると、広州交易会開幕初日の機械電気製品の受注額は7億9000万米ドルと、前年に比べ若干落ち込んだ。市場別では、アジア向けが同9.5%減の2億4000万米ドル、欧州向けが9.4%減の2億3000万米ドルだった。一方、家電ジャンルの受注状況は好調で、受注額は2億2000万ドルと前年比50.8%の大幅増となった。