個人旅行による訪日中国人観光客が門前払いを食らうケースも少なくない。BBC中文サイトで働く記者の、香港人の友人4名が昨年、日本旅行をした。ある旅行マニアが、栃木県那須高原にあるレストランを紹介していたので、彼らはわざわざ駅を降りてタクシーでレストランへ向かった。店に入ると主人が「今日はお休みです」と言う。しかしレストランのドアには「営業中」の札が掛けてある。それを問うと、主人は「日本語を話さないお客さんはお断りなんです」と言い方を変えてきた。一人の香港人の友人が「私は日本語ができますよ」と言ったが、主人は結局彼らを門前払いした。4人はとても不快な気分になり、日本の観光機関への投書の方法を記者に問い合わせてきたのだった。他の香港人の友人も、関西のあるレストランで似たような目に遭ったという。
BBC中文サイトの記者は、香港人の友人が日本で門前払いをされたことについて、中国が専門の日本人研究者に話し、中日民間交流に存在する問題について分析してもらった。
地方の人がたとえばレストランなどの商売をする際、人気が出て需要に供給が追い付かなくなったなら、店の主人は日本人を優先する可能性がある。中国人を含む外国人観光客を受け付けない理由は、第一の可能性として、面倒なことを避けたいからである。第二の可能性として、中国人のイメージが良くないからである。第三の可能性として、日本の地方の人は外国語を話せないというコンプレックスがあるため、そのコンプレックスをもたらす外国人を避けたいからである。