中国社会科学院農村発展研究所、社会科学文献出版社は27日、北京で『農村緑書:中国農経済情勢分析と予測(2015~16)発表会を開催した。緑書は、16年の中国経済が中・高速の成長を維持する一方、農産物価格は全体的に低下すると予想。それを踏まえ、第1次産業のGDP(国内総生産)構成比が引き続き低下する可能性があり、そのペースは前年並みとなるものの、要因には相違点があると指摘。16年の中国の第1次産業付加価値額は引き続き6兆元の大台に乗り、前年比実質3.5%増の6兆3000億元に達し、GDPに占める割合は0.2ポイント低下の8.8%になると予測している。
今年の食糧生産量についても見通しを示した。◇作物栽培構成の継続性が比較的高い、◇小麦や稲の最低買取価格が概ね安定している、◇農薬や農具の供給が潤沢で価格は低下傾向にある--ことなどを踏まえ、15年の価格下落を受けて食糧の栽培面積が減少する可能性もあるものの、全体的には収益が依然として合理的な水準を維持すると見込
む。また、自然災害などの影響を加味し、作物の被災率が20%と仮定した場合、16年の食糧生産量は1.5%増の6億3000万トンに上ると予測した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月28日