ロシアの『ザ・インディペンデント』によると、ロシア極東開発省は先ごろ、中国が使用する国際標準軌間を採用する国際標準軌の鉄道を国内に建設し、中国側が運営管理を行うとの計画を明らかにした。ロシア自然独占問題研究所鉄道運輸研究室の主任は、ロシアの港湾がこのような形で中国貨物の積み替えを受け入れ、軌間が異なることで生じる荷物の積卸がもたらす効率低下と時間浪費の問題を解消することが望ましいと指摘し、それが経済法則に合致するとの見方を示している。
ロシア政府関係者の話から、中国の琿春とロシアのザルビノ港を結ぶこの鉄道の建設は、中国とロシアの双方が重点的に検討し、ある程度上がった戦略提携の成果と言える。これにより、東北地区における海に出るルートの形成が中国側の一方的な願いではなくなった。
物流サービスは、中国東北部の新たな経済成長エンジンで、港湾に向かう海上と鉄道の連絡輸送がブレークスルーのポイントとなる。実体経済が減速するなか、物流業の生産高は逆に増加。中国の全社会物流総額は2015年が220兆元、5年間の平均増加率が約8.7%で、物流企業は30万社、従業員は合計3000万人を超える。全産業のうち、物流業の指標は最も大きく伸びている。