2カ月前は、旧正月連休の影響で製造業の活動が低迷し、2月の製造業PMIは49まで落ち込んだ。しかし現在では、製造業PMIは2カ月連続で景気拡張局面にある。なかでも注目すべきは、主要原材料仕入価格指数がここ2年での最高水準を更新したことだ。これはマクロ経済がすでに安定したことを意味するのだろう。
国務院参事室の姚景源特約研究員は「第1四半期の経済分析時に、3月の各項目の指標が1、2月を顕著に上回っていると指摘した。ここからは、第2四半期は安定の中で改善に向かう傾向が続くとの見方が導き出される。4月のPMIもこの見方の裏付けとなる」と述べた。
同日に発表された4月の非製造業PMIは53.5と、前月から0.3ポイント低下したが、前年同期をわずかに上回り、景気判断の分かれ目となる50を引き続き上回った。これは中国の製造業の成長傾向が続いていることを示すが、伸びはやや減速している。
中国物流情報センターの専門家である武威氏は、4月の中国商務活動指数は前月から小幅に低下したが、53%以上で落ち着いて推移していると指摘。これは非製造業の経済活動が安定推移していることを意味するという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月3日