イタリアの高級ファッションブランド、グッチも近く、中国でネット通販を始める公算が高まっている。グッチはすでに数十の国・地域で自社サイトを通じて製品を販売。情報筋によれば、同社は中国でのオンランショップの開設を検討しているという。
大手会計事務所・KPMGが昨年に中国本土で実施した消費者動向調査によれば、1万人を超える調査対象のうち、45%が「高級品はほとんどネットショッピングで購入している」と回答。単価が4200元以下の高級品であれば、オンラインでの支払いにも不安はないという。この数字は前年から倍増している。
一方で、高級品のネット販売戦略に懸念を示す専門家もいる。中国対外経済貿易大学の学者・曽明月氏は「高級品にとって実店舗は非常に重要だ。実店舗を通じてブランドを宣伝し、消費者の安心感も高い。顧客と友達のような関係を維持できる。ネット販売ではこうしたことを実現するのは難しい」と指摘した。
中国網日本語版(チャイナネット)2016年5月10日