横琴粤澳(広東・マカオ)中医薬サイエンス産業パーク開発有限公司は4月20日から同27日まで、モザンビーク保健省の招きを受け、同国への視察訪問を行った。現地の多くの関連部門や企業、産業協会、学術機構への訪問が行われた。産業パーク国際交流協力センターによるアフリカのポルトガル語系国家における伝統医薬での交流協力や産品の国際登録、輸出入貿易事業の展開に向け、良好な土台が築かれた。
産業パークの代表とモザンビーク保健省・関連部門・産業協会の代表は今回の視察で、伝統医薬分野の協力で双方が発展の空間と潜在力を持っているという認識で一致し、具体的な協力内容と計画をより細かく検討していくことで合意した。
産業パークの代表は、モザンビーク保健省などの政府部門や中国駐モザンビーク大使館、経済商務参事官事務所、中医診療所、伝統医薬市場などの代表とそれぞれ会談した。保健省とは、伝統医薬分野での今後の協力展開について協議し、現地の公共医療サービスの現状や伝統医薬産業の発展水準、伝統医薬産品・市場の状況などについて話し合った。
中医薬産業パークの謝毅・行政副総裁は、「産業パークは、中医薬専門訓練や技術交流協力、産業協力発展などの資源で強みを持っている。人才育成や企業の医療交流、専門家資源の共有などを通じて、中国・モザンビーク両国の伝統医薬分野での交流協力に参加し、モザンビークの伝統医薬のさらなる発展を後押ししていきたい」と語った。
モザンビークのナジール・アブドゥラ保健相は、「漢方医薬の数千年の歴史と比べれば、モザンビークの伝統医薬の発展は始まったばかりで、発展水準は高くないが、民衆に深く愛され、モザンビークの公共衛生と医療サービスの有効な補完の役割を演じている。中国のモザンビーク支援医療チームによる医療事業が現地で進む中、鍼灸などの中医薬技術はモザンビークの人々の評価と支持を受け始めている。モザンビークは、中国の伝統医薬の理論や技術、中医薬産業の発展経験を十分に学んで参考にし、中国の支援の下、中医薬と結びつけて現地の伝統医薬を発展させることを希望している。伝統医薬分野の立法や専門訓練、技術支援、研究開発、産業化などの面で、中国の支援を受けられることを期待している」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月11日