中国造船業界は年初来、世界の船舶受注量の半分を手中に収めている。世界の船舶発注量が昨年の30%にまで落ち込んでいる状況で、中国が韓国と日本を抜き、船舶受注で首位に立った。一方で、韓国造船業界のシェアは5%のみで、受注量が激減している。朝鮮日報(電子版)が11日伝えた。
英国の造船・海運市場調査会社のクラークソンによると、今年1−4月に世界の造船市場で発注された船舶114隻のうち、中国の造船会社は59隻を受注した。船舶の建造難易度を考慮した標準換算トン数(CGT)ベースによる中国のシェアは49.3%。前年同期のシェアは21%だった。
1−4月に韓国が受注した船舶は9隻(19万CGT)で、シェアは5.1%。日本は8隻(17万CGT)を受注し、シェアは4.6%。韓国と日本の前年同期のシェアはそれぞれ34%、32%だった。
韓国ハイ投資証券のアナリスト、チェ・グァンシク氏は「中国の造船会社は自国政府の発注分を独占受注し、一強となった」と指摘した。中国造船業界は国内の船会社から、40万DWT(積載重量トン)クラスのばら積み貨物船を、3月に20隻(96万CGT)、4月に10隻(48万CGT)受注した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月12日