また、劉委員は「中国経済の底入れはここ2年が重要な時期だ」と話す。新たな横ばい圏に入ることができれば、5~10年続く成長期を迎えるという。経済底入れの過程には変動や反復も伴うと予想している。
一方、民生証券研究員の管清友・執行院長は、「下り階段式のL字型」の可能性も低いとの見方を示した。「ここ数年、経済成長率の下限ラインは6.5%前後。今後は長期間にわたり、L字型で推移する。四半期ベースで反発や下落があるとしても小幅にとどまる。短期的な変動があっても、全体的には安定した動きになる」と語った。
国泰君安の任沢平・チーフアナリストは、中国経済が短中期的に「W字型」、長期的に「L字型」のトレンドで推移するとの見方を維持。任チーフアナリストはこれまで、中国経済の「L字型」について、◇スムーズな過度期を迎え、主体的に改革と構造転換を推進する、◇深い調整を経て力強く反転する、◇低迷が長引く--の3つの可能性があるとの見解を示していた。
国務院発展研究センター・マクロ経済部の張立群・研究員は、「データの一時的な好転で油断したり、一時的な悪化で慌てたりするのは禁物だ」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月16日