インターコンチネンタル、ヒルトン、マリオットなど、国際ホテルグループが2016年第1四半期の業績を発表した。インターコンチネンタルを例にとれば、当期のRevPAR(販売可能客室1室あたり売上)は世界平均で1.5%増加、客室稼働率は0.3%上昇した。うち、欧州市場ではRevPARが平均1.4%増加、中華圏を除くアジアと中東、アフリカでは平均1.1%減少した。中華圏のRevPARは平均2.2%増加した。中国本土の大都市での伸びは8.3%、中国本土の平均伸び率は6.2%に達した。
ヒルトンの第1四半期財務諸表によると、アジア太平洋地区のRevPARは前年同期比で7.1%増加、客室稼働率は3.8%上昇と世界市場をリードしている。マリオット・アジア太平洋地区のRevPARは同7.4%増加、客室稼働率は1.4%上昇と、マリオットグループで世界最大の伸びとなっている。
中国市場での目覚ましい業績を背景に、国際ホテルグループ大手は中国での展開を加速している。
ヒルトンの中華圏・モンゴル地区担当副総裁の李威豪氏も、中国の観光業について「我々に商機を創出してくれるが、それは4つ星ホテルにとどまらない」とし、先行きにポジティブな見方を示した。同社は今年3月に広州で、中国で2軒目となるハンプトン・バイ・ヒルトンを開業した。中国では年内に少なくともあと10軒の開業を予定しており、このほかに30軒を準備している。同社は中国について、いずれ世界最大のホテル市場になるとみている。同社はすでに、中国で約70軒のホテルを開業し、200軒以上の増設を計画している。
マリオットは中級ホテルブランド「万楓」を中国で展開し、開発と管理を中国東呈集団に委任。仏アコーホテルズ傘下のグランドメルキュール、ノボテル、メルキュールなどの中価格帯ホテルとエコノミーホテルについては、中国の華住酒店集団がフランチャイジーとなり、中国での運営を担う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月18日