日本人にとって即席めんは生活になくてはならないものだ。最新のデータによると、今年第1四半期の即席めん購入支出額は月平均26.1%増加し、4四半期連続で伸び率が2ケタに達した。これは良いニュースに聞こえるが、このような目立たない廉価食品の販売好調は、「アベノミクス」の苦境を反映している。
安倍晋三首相の就任後、日本人の即席めん消費が大きく伸びると同時に、教育、娯楽、交通などの非耐久財消費が減少した。「消費者は食品と生活のコスト上昇を心配し、その他の物にお金を使おうとしない」。クレディ・スイスの白川浩道チーフ・アナリストは、ロイターの記者にこう話している。
安倍首相は「アベノミクス」を打ち出し、日本の長年にわたるデフレからの脱却を目指し、消費刺激を重要な手段と位置付けた。一方でロイターによると、廉価な即席めんの販売好調が続いていることに消費者の懸念が表れており、デフレ脱却に対する期待はほとんど無くなった。政府当局は今年、人々を失望させる経済成長率を再び目の当たりにする可能性がある。