国家発展改革委員会(発改委)、中国人民銀行(中央銀行)、財政部、工業・情報化部(工信部)、商務部、人力資源・社会保障部(人社部)、国家統計局、国務院国有資産監督管理委員会(国資委)などの中国政府部門がこのほど、相次いで権威ある情報を発表した。中国経済の「穏中有進」(安定の中で成長する)という流れは変わらないとし、2016年1-4月の経済運営は全体として安定しており、安定しつつ改善に向かっていると指摘。ポジティブな変化が続いており、主な経済指標は予想と一致しているという。
発改委は16日、新たな原動力育成、新経済の発展に向けた民間投資の促進に関するテレビ電話会議を開いた。会議では、2016年1-4月の経済運営は全体として安定しており、安定しつつ改善に向かっているとの指摘があった。ポジティブな変化が続いており、主な経済指標は予想と一致している。投資に関しては情勢がやや好転し、1-4月の全国固定資産投資は前年同期比で10.5%増加、インフラ投資は高成長を維持、不動産開発投資は回復傾向、新規着工プロジェクトの総投資は大幅に増加した。これらは、脆弱分野の補強、構造調整、新たな原動力の育成、合理的な区間内での経済運営の確保に向け、重要な役割を果たした。
商務部が16日に発表した統計によると、16年1-4月の社会消費財小売売上高は前年同期比で10.3%増加した。小売企業5000社をモニタリング対象とした4月の売上高の伸びは2カ月連続で回復した。商務部市場運行司の責任者は、国内の消費財産業の高度化、個人向け貸出を利用した消費支援策の実施、夏季旅行シーズンの到来などを背景に、消費市場は安定的に改善に向かう傾向が続くとの見通しを示した。