中国がG20議長国を務める期間中に、二つの重要な国際エネルギー行動計画の推進が見込まれ、グローバルエネルギーガバナンスの「中国プラン」に各国から高い期待が寄せられている。一つ目は「クロスボーダーエネルギー投資協定」の締結。エネルギーへのアクセスが欠如している地域でのエネルギープロジェクト投資を推進するのが狙い。協定が締結された場合、中国が全力で推進している「一帯一路」戦略とアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設と呼応し、エネルギー投資の海外進出を阻害する法律面、融資面、投資対象規制など様々な障壁を取り除くことができる。こうしたエネルギーインフラ整備に関する行動計画はG20が中核議題としている「世界の発展の推進」で掲げている目標と一致しており、G20のグローバルガバナンス枠組みの一部に組み入れられる可能性もある。
二つ目は「再生可能エネルギー協力対話プラットフォーム」の構築。再生可能エネルギー補助、技術譲渡、設備貿易の発展を推進する。中国が再生可能エネルギー設備生産の先進国として、再生可能エネルギーをめぐる国際的な対話の場を創設することは、国際市場で中国の再生可能エネルギー製品が直面している補助金や非関税障といった問題の解決に繋がり、中国を含む各国の再生可能エネルギー産業の発展を後押しする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月22日