不動産購入制限措置の珠海での全面的撤廃を受け、珠海では、ほかの土地から不動産を購入に来る顧客が増えている。珠海不動産市場の各大エリアのうち、国家自由貿易試験区と「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)重要戦略の使命を兼ねる横琴自由貿易区は、急速な発展の勢いと巨大な発展の潜在力を拠り所として、ほかの土地からやって来る多くの不動産購入者の第一の選択肢となっている。
珠海の不動産市場で、珠海以外の購入者が最も目立つのは横琴である。横琴の不動産購入者は一時、マカオ人が8割を占めた。南方都市報記者の取材によると、経済の発展に伴って横琴不動産市場が調整期を経る中、総合的な比率で見ると、不動産購入者のうちマカオ地域の顧客の比率は徐々に下がり、大陸部の顧客の比率は徐々に上がっている。大型不動産物件の一つ「華融琴海湾」の担当者は、「横琴不動産市場にやって来る購入者の構造は最近、多元化を示している。以前はマカオや珠海の購入者がほとんどだったが、広州や深センなどの珠江デルタ地域の購入者が増え、さらに北京や上海、河南、山西など全国各地からも購入者がやって来ている。横琴自由貿易区の知名度はすでに、全国的に広まっている」と語る。
顧客の多元化に伴い、不動産市場の商品に対しても新たな要求が生まれている。「華融琴海湾」プロジェクトはこれまで、横琴自由貿易区の最初のモデルプロジェクトとして、横琴不動産市場の発展を引っ張り、最高のクオリティの実現をはかってきた。大型で近代的な低密度のハイエンドコミュニティとなる同プロジェクトは、敷地面積12万平方メートル、延床面積24万平方メートル、このうち商業面積は1万2千平方メートルで、低層住宅や高層住宅、商業施設、幼稚園、クラブハウスなどの生活施設が完備している。80平方メートルから290平方メートルまでの1685戸からなり、部屋のタイプは2部屋から7部屋で、変更可能な空間も設けられている。現在は10棟が売りに出されており、1戸の広さは81平方メートルから141平方メートルまであり、異なる地域やレベルの顧客の住宅ニーズに対応している。
同プロジェクトは、はっきりとした全体配置が特徴で、世界的な庭園設計理念が基準とされ、まとまりある配置でプライバシーを確保すると同時に豊富な印象も与えている。敷地東側には、幅65メートルのグリーンベルトが設けられ、美しい風景と優れた立地を誇ると同時に、騒音からも隔てられている。風雨を避けるための廊下も設けられ、敷地のエントランスから住居のホールまでがそれぞれ連結されている。横琴自由貿易区全体のスタイルに合わせ、流線型の外壁や反傾斜屋根などユニークな設計もなされており、沿岸部の近代的な物件らしいムードが醸し出されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月23日