「協調発展という理念において、中国は都市と農村、経済と環境、3つの産業間の協調を挙げている。2015年に日本は500万人の中国人観光客を接待したが、日本の高品質な商品や優美な風景はまさに協調発展の成果である。中国は高齢化社会に突入しつつあるが、日本社会は中国に提供できる多くの経験を持つ」と同氏は述べる。
小栗氏はまた、「東京もかつて深刻な環境問題を抱えていたが、環境との共存を学び、大量の資金と精力を環境保全につぎ込んだ。その結果、観光客に美しい環境を見せられるようになった。現在、中国政府もグリーンな発展を目指す理念を打ち出し、環境にやさしい、持続可能な発展を実現させようとしている。これも、中日両国で多くの協力が見込まれる分野だ」とも指摘する。
中国のさらに開放的な発展理念を小栗氏は高く評価する。「中国は両方向での開放を不断に推進している。日中両国の関係も徐々に深いレベルで両方向での開放時代に入った。現在、中国の対日投資はやや限定的で、日本の対中投資と比べ12倍の差がある」。小栗氏は、中国企業が引き続き対日投資を拡大することを歓迎し、また日本のビジネス界も日本市場に進出する中国企業に対し、より多くの支持をすべきだと述べた。
“互恵”こそが平和的な発展と共に豊かになるためのカギとなる理念だと小栗氏は述べる。「日中両国には、ウィンウィンとなる協力のチャンスが大いにある。世界第2位と世界第3位の国家同士での協力を実現させ、さらには世界との協力関係を築いていくべきだ。日中両国は従来以上に高レベルで協力をし、共に発展を享受していくべきだ」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月24日