国家製造強国戦略諮詢員会は、国民経済の発展、製造業の構造転換・モデルアップを図る上で航空産業の発展推進が重大な意義を持つと指摘している。特に大型航空機、航空エンジン、ゼネアビの三大分野は大きな発展余地が見込まれているほか、その発展によってほかの製造業や、サービス業への波及効果も甚大で、経済成長のけん引役としてその役割は計り知れない。試算によると、「十三五」期間中に同三大分野の潜在的な市場規模はあわせて1兆元を上回る見通しで、さらに相乗効果も見込まれる。三大分野は未来の中国航空産業を支える三本柱となる。
業界内は中国の航空産業に巨大な成長ポテンシャルがあるとの認識で一致している。「十三五」期間中に打ち出される一連の支援策は、適切なタイミングで航空産業の発展を促す。『中国通用航空報告(2015)』によれば、15年末時点で中国のゼネアビ機保有台数は1874機、年間飛行時間は73万5000時間だった。「十二五」期間に比べすでに倍増を果たしているものの、ゼネアビの飛行時間は米国の150分の1、ブラジルの10分の1にとどまっている。しかも、その大半を訓練飛行が占めているという。中国航空工業集団公司の副チーフエンジニアで、中国工程院院士の樊会濤氏は、「このような大差があるから、国内のゼネアビ市場は巨大な規模を持つと言える」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月1日
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