
中国工業情報化部苗圩部長
5月31日、「第1回世界5G(第5世代モバイル通信システム)大会」が北京で開幕した。大会は、中国、EU、米国、日本、韓国の5G推進組織が共催する。テーマは「5Gテクノロジーの全体像構築」で、中国工業情報化部(工信部)の苗圩部長が式辞を述べた。
苗圩部長は、「次世代移動通信の技術開発の方向性として、5G技術によるモバイルインターネットのユーザー体験の大幅な向上を目指す。特にIot実用化による大規模な需要増に伴い、5Gはモバイル通信産業の飛躍的発展を促し、チップやソフトウエアなどの急成長をもたらす見込みだ。また、工業や医療などとの融合を通じ、インダストリアル・インターネットや、テレマティクスなど新たな業態の創出を促す。5Gの発展加速は今や国際社会の戦略とコンセンサスになっている」と述べた。
苗圩部長はまた、中国政府は5Gの発展を非常に重視していると指摘。「十三五」(第13次5カ年計画、2016~20年)計画綱要でも5G発展の積極的推進が提議されており、2020年の商用化開始を目指すとしている。「中国製造2025」は5G技術の飛躍的進歩に向けた措置を打ち出している。中国政府は計画推進にあたり、◇「IMT-2020(5G)推進組」の設立、5G開発の進展と国際協力の支援。◇5G開発計画の全面推進。5G周波数テストの実施と今年1月の技術開発テスト始動。◇EU、米国、日本、韓国などとの幅広い協力体制の構築、――などに取り組む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月2日
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