16年第1四半期にIPOを実施した中国科学技術企業3社の主力事業は通信設備、半導体、電子産業など。いずれも深セン条件取引所に上場した。これを受け、深セン証取の第1四半期のIPO件数が世界最多となった。中国政府が緩和的な金融政策、預金準備率の引き下げといった市場浮揚策を講じたこともプラスに働いたとみられる。
世界市場で行われたIPOを企業業種別でみると、インターネット・ソフトウェア、サービス企業のIPO件数と資金調達額が上位に並んだ。
PwCの科学技術分野・中国地区担当の高建斌氏は、「緩やかな滑り出しとなったものの、先行きを楽観する理由がある。中国で多層的な資本市場の建設、特に新三板市場の整備は今後のハイライトとなる。多くの企業が上場に意欲を示している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月3日