中国金融期貨交易所(中金所、CFFEX)は、株価指数先物取引の規制緩和を検討しているもようだ。規制は段階的に緩和し、当初は特殊法人のみを対象とする。ヘッジ目的でない取引について1日に購入できる上限枚数の規制を緩和し、証拠金比率も引き下げる見込み。証券時報が情報筋の話として伝えた。
この情報は、複数の業界関係者から確認が取れている。ある先物関係者は、取引所から株価指数先物の規制緩和に関する情報を得たとしている。
2015年に中国株式市場が大きく変動した時期に、過度な投機目的の取引を抑制するため、中金所は数回に分けて規制措置を打ち出した。昨年9月2日、中金所は株価指数先物の厳しい監督管理に向けた一連の措置を発表した。具体的には、◇ヘッジ目的でない取引について1日に購入できる上限枚数を10枚に制限、◇証拠金比率の引き上げ、◇強制決済の手数料を20倍引き上げる。――など。規制後は市場の流動性が急激に低下し、6月2日の取引量はピーク時の0.5%にも届かなかった。