「人無信不立、業無信不興」(信用が無ければ人は立てず、信用が無ければ事業は進まない)。誠実さと信用はビジネス提携の基盤だ。一方的に提携を解消したエクスプレス社の行為は、自らの評判を簡単に落とす。中国鉄路総公司は6月10日、法にもとづき交渉を行うと発表した。
「高速鉄道ドリーム」は中国人だけでなく、米国人の夢でもある。世界的に厳しい気候変動が起こるなか、高速鉄道は交通分野の炭素排出を減らす有効な手段になると同時に、人々に利便性を提供する。米カリフォルニア州の州知事は1980年代前半から「高速鉄道ドリーム」を叫んで奔走し、30年近くの努力が実ってようやくカリフォルニア高速鉄道プロジェクトの着工にこぎつけた。 そのカリフォルニア高速鉄道の建設は、要求が引き上げられ、関係者も複雑となったため、エクスプレス社の手がけるプロジェクトの方が先に完成すると期待されていた。ところが、エクスプレス社が突如、一方的に提携解消を発表したことで、米国人の「高速鉄道ドリーム」は実現しないかもしれない。
中国による高速鉄道の「走出去(海外進出)」では時として責任を負わない提携相手もいるだろう。中国の高速鉄道に対する是非は世間が決めることで、人の心には正しい道理がある。人類は一つの運命共同体と考えて中国は他国の高速鉄道建設を支援し、インフラ施設の高度化、緑色環境保護の移動手段創造などで世界の人々に利益をもたらしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月12日