中国はこのほど、中国・ロシア両国の線路で走行できる次世代の高速列車を製造すると発表した。中国国内及びモスクワ―カザンの高速鉄道で使われる予定という。列車の速度はロシアがドイツ・シーメンスから購入した“Velaro (ヴェラロ)RUS”の2倍。ロシアは現在までのところ、中国の高速鉄道技術の複製やマスターができないでいる。
ロシア独立新聞は7日、中国の報道を引用する形で次のように伝えた。「中国の高速鉄道の総距離は2万キロに達し、1日の乗降客数は5000万人近くに上っている。ロシアの面積は中国より広いものの、高速道路の整備は中国に大きく劣っている。いくらかの快速列車が大都市間をつないでいるものの、線路は一般鉄道のものを使用しており高速鉄道用のものではない。中国が投資を計画しているのは中ロ両国の線路を走行できる車両である」、また「列車速度は時速400キロを計画。中国高速鉄道技術革新プロジェクトの責任者の賈利民氏によると、列車側のレール幅を中国・ロシアの両方の幅に調整できるため、これまで国境を越えたときのように台車を交換する必要がない」としている。
さらに「中国は列車だけでなく高速鉄道の線路の建設も計画中。ロシア鉄道会社の高官の話として、中国がモスクワ―カザンの高速鉄道プロジェクトに20年間で403億人民元を融資する予定である」と伝えた。