高速鉄道は通常、時速200~400キロの特別製の電化・複線を指す。この点からはロシアに実際には高速鉄道はない。したがって工事費が1万ルーブルのモスクワ―カザン路線はロシアの高速鉄道建設の試験プロジェクトとなる。これが完成すれば770キロの同区間の運行時間は現在の12時間から3時間半までに短縮される。
そしてこれが成功すれば今後、高速鉄道がさらに延長され、モスクワ―北京の高速鉄道幹線、及び中国―欧州―中東をつなぐ「シルクロード」プロジェクトの一部分となる。
ある情報によるとモスクワ―カザンで使用される列車はロシアで生産される予定という。先の高官は「どのような推奨があろうと、またどのような列車であろうとロシアで生産する」と強調する。
報道では「たとえ中国の支援があっても、ロシアがこの10年の間に高速列車を自主生産する可能性は小さい」とされており、ロシアのある技術専門家は「ハイテクの基礎を強化する必要がある。高速鉄道網をすぐに整備したいといっても、ロシアが中国の技術に追いつくにはかなりの時間を要する」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月11日