珠海不動産市場の2015年以降の盛り上がりに伴い、横琴の不動産市場は再び上昇し始めている。不動産総合サービスの「珠海世聯」のデータによると、今年1月から5月までの横琴での成約住宅は6万9千平方メートルに達した。昨年下半期の成約面積は6万3300平方メートルだった。
記者の取材によると、2015年開始,横琴不動産市場のマカオ地区の顧客は減り始め、マンション商品は転換を迫られることとなった。横琴不動産市場の顧客はすでに多元化が進み、珠海本土の顧客が新たな原動力となりつつある。例えばオフィス物件市場の40%は珠海の顧客が占めている。
横琴不動産市場、1-5月期成約面積6万9千平方メートル
今年1月から5月、珠海中心部や西区などのエリアでは不動産市場の量・価格双方の上昇が見られた。珠海統計局のデータによると、今年1月から4月までの珠海での成約した商品住宅は223万2600平方メートルで、前年同期からの伸びは160%を超えた。これと同時に、5月の珠海の住宅価格も1平方メートル1万6千元の大台を突破した。
2015年12月に入ってから、横琴の不動産市場もゆっくりと再上昇の傾向を見せている。ただ同地では、それまでの価格の急上昇や顧客構造などのさまざまな原因から、上昇幅は珠海中心部を大きく下回っている。
不動産総合サービスの「珠海世聯」のデータによると、今年1月から5月までの横琴の住宅成約面積は6万9千平方メートルに達した。昨年下半年の成約面積は6万3300平方メートルにすぎなかった。価格から見ると、横琴の住宅価格は今年1月から下落し始め、1平方メートル約4万元強で推移した後、3月には4万元を下回り、3万9967元となった。珠海世聯市場部によると、5月の横琴の不動産成約は件数・価格ともに安定しているが、一部の物件は販売数に応じて価格が調整されたため、価格はわずかに下落している。
政策整備が好材料に 企業進出も良好
横琴の不動産市場回復は、地域政策の実施が次々と進んでいることとも関係している。
1月20日に珠海横琴新区が開いた記者会見では、マカオの単独ナンバープレート車両の横琴への出入りを許可する政策が今年上半期にも実施される可能性があることが明らかにされた。珠海横琴が4月20日に開いた広東自由貿易試験区横琴エリア発足1周年の記者会見では、マカオ単独ナンバー車両の横琴の出入りに関する方法や実施細則の制定がすでに完了したことが発表された。5月24日には、マカオと珠海の両地のナンバーをつけた車両がマカオを出入りする際、両地の税関が互いの検査結果を参考として認め、片方の税関で検査を受ければ通過できる仕組みが実施された。
5月20日までに横琴自由貿易区に登録した商事主体は2万8社に達している。横琴自由貿易区に実体のある企業のうち、大陸部の企業は1万7545社、外資企業は941社、香港資本企業は323社、マカオ資本企業は534社となっている。横琴の企業進出状況はますます旺盛となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月13日