(三)自由貿易区建設の先行きが明るい。シルクロード経済ベルト構想の中核は「五通」(経済政策の意思疎通、道路の連接、貿易の円滑化、通貨の流通、国民の心が通じ合う)の実現だ。シルクロード経済ベルト構想の推進にともない、多くのプロジェクトが立ち上げられ、中央アジア各国の供給拡大や雇用の増加、生産要素の秩序ある移動に繋がる。資源配置の最適化という観点から、中国と中央アジア各国はさらに一歩前進し、自由貿易区の建設を推進する必要がある。これは今後の必然的な流れであり、中国と中央アジア各国が手を取り合い、産業チェーン、バリューチェーン、サービスチェーンの最適化を図る上でプラスに働く。
(四)プロジェクト融資の確保に手厚いサポート。アジアインフラ投資銀行(AIIB)が今年初に開業し、シルクロード基金の第1弾投資プロジェクトもすでに始動。中央アジア地域で4カ国がAIIB創設メンバー国で、シルクロードファンドも中央アジア各国との協力プロジェクトに重点を置いている。中国と中央アジア各国との間で金融分野の協力が着実に進み、双方が積極的に開発する様々な金融商品は、重点協力プロジェクトに潤沢な資金を提供する。