英フィナンシャル・タイムズは20日、「中国のタバコ販売、20年ぶりに減少」と題した記事を掲載した。北京の健康増進活動と消費税引き上げなどの措置が奏功し、中国の昨年のタバコ販売は20年ぶりに減少した。
中国はこれまで、世界的なタバコ販売減の流れに逆行してきた。ここ10年で世界のタバコ販売量は2%減少したが、中国では21%増加し、年間2.5兆本が販売されている。
市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルのまとめでは、中国のタバコ消費量は2014年に2.4%増加したが、15年は2.4%減少した。1995年以来初めて減少に転じ、約600億本減少したことになる。
しかし中国のタバコ消費量は依然として世界全体の45%を占める。WHOによれば、中国の成人男子の喫煙率は50%を越え、年間約100万人が喫煙関連疾患で死亡している。